旅行中に起きた実際の被害について
実はタイ旅行中、Booking.comを悪用した詐欺に遭ってしまいました。
SNSでこの体験を共有したところ、「自分にも同じようなメッセージが届いた」「これから旅行なので怖い」といった反応が多く、これは多くの人に伝えなければと感じたため、ブログ記事としてまとめています。
これから夏にかけて、タイ旅行や海外旅行される方も多いはず。
Booking.comを普段使っている方ほど狙われやすい手口なので、ぜひ一読して被害を未然に防いでください。
Booking.comがやばい、、、詐欺の手口とは?|本物そっくりなチャットに注意
今回の詐欺は、本当に巧妙でした。
なにが怖いって、メッセージがBooking.com公式チャットの画面に届いたこと。
普段ホテルとのやり取りをしている画面だったので、疑う余地がなかったんです。
実際に届いた内容はこんな感じでした👇
「ご予約ありがとうございます。到着予定時刻などの登録をお願いします。こちらのリンクから手続きしてください。
手続きが完了しないと、予約がキャンセルされる可能性があります」
そして、貼られていたリンクを開くと、見た目は完全にBooking.comのようなページ。
英語表記で、
「この手続きは、契約第7.3条に基づいています」
「デポジットの事前認証が必要です。すぐに返金されます」
「6時間以内に手続きが完了しない場合、予約がキャンセルされます」
…といった文言が並んでいました。
ここまで言われたら、「急いでやらなきゃ!」と思ってしまいますよね。
私も思ってしまいました。笑
民泊を予約していたこともあり「チェックイン時間を事前に知らせてほしい」などのやり取りが多かったので、「ああ、またその確認かな」くらいにしか思わなかったんです。
そしてリンク先では、到着時間の入力フォームのあとに、「仮の認証のためにカード番号を入力してください(即返金)」という画面が。
「ん?先払いしたはずなのに?予約完了してなかったのかな?即返金とも記載あるし一旦入力しとくか、、」と少しひっかかりながらも、宿泊日程が近かったこともあり焦りから手元にあったクレジットカードを入力してしまいました。
その直後、カードに謎の高額請求が!
なんと、1000バーツと表示されていたのに、入力直後に3500バーツの引き落とし通知がスマホに届きました。
その瞬間に「まって、まって、まって、これ詐欺じゃん!」とようやく気づき、慌ててホテルのチャットに「このメッセージって本当にあなたたちからですか?」と質問。
するとすぐにホテル側から電話がかかってきて、
「そのメッセージ、私たちは送っていません。
絶対に返信しないで!」
とのこと。
ここでようやく状況を把握した私はBooking.comのチャットが乗っ取られていた事に気がつきました。
今回の詐欺は、URLやドメイン名をよく見るとちょっと怪しい部分がありました。
しかしながら、旅慣れていない方だと詐欺に引っ掛かった事に気がつかない場合もあります。
でも旅先で疲れていたり、電車の中などでサクッと返信しようとしていると、細かいところまで気が回らないですよね。
しかもデザインは完全に公式そっくり。汗
ボタンの色やロゴ、文章のトーンまで本物そっくりに作り込まれていました。
旅行者心理を突いた巧妙な手口。
正直、誰でも引っかかる可能性があると思います。
どんな被害を受けたのか?その後の対応
どんな被害を受けたのか
カード情報を入力してしまってから、わずか数分後。
スマホに届いたのは、「3500バーツの引き落とし完了」の通知でした。
えっ!?さっきのページでは「1000バーツ(デポジット)」って書いてあったのに…?
その瞬間、頭が真っ白に。
ああ、やられた。これ詐欺だったんだ。
すぐにホテルへ確認すると、ホテル側もかなり焦った様子でこう言いました
「そのメッセージ、私たちは送っていません。最近、同じような被害が相次いでいて…。
どうやらBooking.comの内部チャットが何者かに乗っ取られているみたいなんです」
私と同じようにカード情報を盗まれてしまった人が、他にもたくさんいたそうです。
急いでやったこと:被害を最小限に抑えるための初動対応
① カード会社に即連絡 → 利用停止&再発行依頼
カードの明細アプリを開き、該当の請求を確認。
すぐにカード会社の24時間対応の緊急窓口に電話し、事情を説明しました。
- 「詐欺サイトでカードを使ってしまった」
- 「身に覚えのない請求が来ている」
- 「カードの停止と再発行をお願いしたい」
この3点を伝えると、比較的スムーズに処理してくれました。
カードはすぐに停止、再発行の手続きもその場で完了。
② Booking.comに通報 → 返信なし…
Booking.comのヘルプページからもすぐに通報しましたが…正直、返信は一切なし。
一番連絡返して欲しい案件なのに返信が遅すぎてガッカリにも程がある、、、、。
口コミを見ても「返事が来なかった」「補償してくれない」というケースが多く、信頼が一気に下がりました。
(後日、日本語サポートに改めて連絡し、現在やり取り中です。)
③ 警察には…今回は未報告
海外の決済会社を経由していること、被害額が補償される見込みであることから、今回は警察への通報は見送りました。
ただし、被害届や相談履歴が必要な場合もあるので、状況によっては警察や消費者センターへの相談も選択肢に入れておくと安心です。
どう防げばよかった?反省点と今後の対策
正直、「まさか自分が…」と思っていました。
でも冷静に振り返ると、いくつか「違和感のサイン」があったんです。
あの時、気づいていればー。
これから予約される方には、同じ失敗をしてほしくない!そう思って、以下に「怪しいチャットの特徴」と「防止策」をまとめました。
詐欺チャットの特徴チェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
☑︎メッセージの文面が変 | 「ホテルが必要としています」など、ぎこちない日本語 |
☑︎外部リンクに飛ばされる | booking.com ではないURLに誘導される |
☑︎カード情報の入力を要求 | チャット内でカード番号やセキュリティコードの入力を求められる |
☑︎時間の制限を強調 | 「3時間以内に支払わないとキャンセル」など急がせてくる |
☑︎予約済みの内容と矛盾 | すでに支払い済みなのに「デポジットが必要」と言われる |
こうすれば防げた!私が学んだ防止策
① 外部リンクにカード情報は絶対入力しない!
Booking.comは、公式サイトやアプリ内で決済が完結する仕組みです。
別サイトに飛ばされ、カード情報を入れるような流れになったら、それはほぼ100%詐欺です。
② 不審なチャットは、ホテルに電話で確認&Booking.comのヘルプセンターへ連絡してみる
チャットに違和感を感じたら、ホテルに直接電話して確認するのがベスト。
詐欺メッセージは、あくまで「チャットを装ったニセのやりとり」。
実際の宿泊施設はその内容を把握していないことも多いです。
Booking.comのヘルプセンターに通報してチャットのやりとりを確認してもらうのも◎
しかしながら、返信が遅い又は来ない事があるのが不安要素の一つでもあるので、ホテル&ヘルプセンターどちらともに連絡し確認するのが良いでしょう。
③カードは利用通知が来るものを使う
私が救われたのは、リアルタイムで通知が来るカードを使っていたこと。
不正利用がわかってすぐに動けたのは、この機能のおかげでした。
④ Booking.comを通すとはいえ「100%安全」とは限らない
正直、Booking.comほどの大手でもシステムが完全に安全とは限らないという事実に、ショックを受けました。
今後は:
- カード登録は最小限に
- チャット内容は鵜呑みにせず確認
- 必要に応じて、旅行用サブカードを活用
…というふうに、自衛の意識を強く持とうと思います。
Booking.comに通報!その後の流れと返金対応レポ
不正利用に気づいたあと、私はすぐにカード会社に連絡。
その次にやったのが、Booking.comへの報告でした。
正直、「ちゃんと対応してくれるのかな…?」と不安だったんですが、時間はかかったものの思ったよりスムーズに動いてくれました。
ここでは、報告〜返金までの流れと、やってよかったこと・注意点をまとめておきます。
Booking.comへの通報は「お問い合わせフォーム」から
Booking.comのマイページにログインし、「お問い合わせ」からサポートに報告しました。
伝えた内容はこちら↓
・宿泊施設から不審なチャットが届いたこと
・外部サイトへの誘導があったこと
・カードが不正利用されたこと(利用明細のスクショ添付)
ポイント
証拠(スクショやURL)をできるだけ詳しく送ると対応が早くなります!
その後の流れ:時間はかかるものの対応は意外とスムーズ
通報当日は内容の確認中の自動返信メールが届きました。
翌日になり、サポートチームから連絡ありセキュリティー部門に確認を取っていますとのこと。
更に3日後にはBooking.comから「詐欺行為と確認。施設との連携を停止しました」と正式な回答を頂きました。
返金対応についてはBooking.comではなくカード会社とのやりとりになりましたが、Booking.com側も誠実に調査してくれている姿勢を見受けられ、施設側への措置をとってくれました。
カード会社への報告&返金はどうなった?
私の場合、不正利用が明らかだったため全額返金されました(約3週間後に確定)。
やってよかったと思ったのは下記の通りです。
・利用通知で即発見できたこと
・スクショ・メールなどをしっかり保存していたこと
・カード裏面の電話番号にすぐ連絡したこと
ポイント
補償の有無や条件はカードによって違うので、旅行前に確認を!
まとめ:旅行予約サイトも「疑ってかかる」くらいでちょうどいい
今回の事が学んだことは下記の通りです。
- Booking.comもチャット機能の安全性は「完全」ではない
- カード情報を守るのは自分のリテラシー
- おかしいと思ったら、即通報・即ブロック・即カード停止!
旅行はワクワクするもの。
でもその気持ちにつけこむ「旅行詐欺」は本当に巧妙です。
Booking.comやAirbnbを使うときは、「公式でも油断しない」ことが最大の防御!
そして万が一被害にあったら、一人で抱えず、カード会社・サイトサポートにすぐ相談してくださいね。